残業中、嫁さんからLINEがありました。

「酸っぱいおかずと、ムチャっとしたおかずができました。何か他のもの買ってきていいよ。」

僕は普段から残業帰りにスーパーとかでお惣菜や肉を買ってつまみにする習性があります。

この習性を熟知した嫁さんは、今日の晩ご飯はあまり美味しくない可能性があるから他のもので済ませてもらって構いませぬ。という事が言いたかったのでしょう。

しかし僕はそのおかずの内容に興味が湧いたのでとりあえず帰って食べてみることにしました。最悪の場合は母親のお土産のケンタッキーがあるし大丈夫だろう。

残業が終わり家に帰るとすでにみんな寝てました。さてさておかずはどんなかな?と思って見てみると普通に美味しそうなものが並んでいます。

ワカメの茎の酢の物

麻婆豆腐みたいな料理

きんぴらゴボウ

これらを順番に食べた所、件の酸っぱいおかずはワカメの茎であることが判明しました。茎の歯ごたえと海藻の風味はとても爽やかでしたが、酸っぱ辛い味の後で磯の香りが立ち込める感じがしました。しかし酒の肴には割といい味かなと思いました。

続いて麻婆豆腐みたいな料理。これの正体は豆腐と白菜と豚肉を良い感じに炒めたんだけど、片栗粉の分量がおかしなことになった結果、ムチャっとした食感になったという料理でした。味は非常に不思議な味でした。言葉で表現するとしたら、「香ばしバター甘い」といったところでしょうか。

きんぴらゴボウは紛れもなくきんぴらゴボウでした。

司馬遼太郎先生の小説によると、幕末の志士 武市半平太は嫁さんの出す料理に対して一切文句を言わずありがたく食べたという愛妻家だったそうです。

僕は時々この武市半平太の美談を嫁さんにするのですが、いつもピンときてない表情が返ってきます。

1つ確かな事は、疲れてる時の嫁さんは不思議な料理を作りがちだという事です。

それではみなさん、おやすみなさい。