先日、おなじみシネマクレールにて鑑賞しました。

今回も前情報なしです。タイトルとチラシのイケメンだけで観る事に決めました。

感想は、またしても今年のベスト級。
イケメンの主人公達がほんとうに良い演技なのと、脇を固めるお父さん、お母さん方がまた最高に素晴らしかったです。

この話は、ものすごくざっくり言うと「少年が大人になる話」です。

今まで親の教えや先生の教えに従い、社会の決まりの中で生きていた少年たちが、ある試練をきっかけに、自分の意志で決断していくことを選ぶお話です。

そういった物語はたくさんあると思うし、この作品も冒頭は高校生たちの平和な生活風景で始まります。
友達と映画を観たり、学校に行ったり、家族と食事をしたり。

しかし途中から少しずつ違和感が出てきます。

それがこの作品の特徴である時代と場所なのです。

1956年。東西冷戦下の東ドイツが映画の舞台です。

旧ソ連の統治下で生きている人たちが主人公なのです。

お父さん達はそれぞれ違う職業や立場で登場しますが、やってる事は同じ。
今までと違う社会体制の中でどうにか家族を守ろうとしているのです。

イケメンの少年達は、今暮らしている社会に違和感を感じながらも彼女を作ったり、弟をかわいがったり、学校に通ったりしています。

一般的な青春ムービーだと、大人になるための試練と言えば
先生に反抗とか、親に反抗とか、「なんかビッグになりてぇ」とかですが、この映画のイケメン達は違います。

彼らが映画の中で直面する問題は社会体制そのものなのです。
『社会主義に反する事は言ってもやってもダメ。即社会から追放または抹殺』
という状況で生きているのです。

そんな彼らが遭遇する試練は生易しいものではなかったのです。

ある些細な原因から起きた事件が彼らを後戻りできない状況まで追い込んでいきます。

そんな中で一人一人が下す決断が、彼らを少年から大人へと変化させていくのです。

僕がこの映画を観て心打たれたのは、イケメン達の演技はもちろんですが、この中で描かれる家族の姿でした。特にお父さん達の姿でした。

親が子どもを思う気持ちって、時代や場所が違っても一緒なんだな。

個人的な見どころは、それぞれのお父さん、お母さん達が子どもを送り出す時の表情です。

ここがグッと来ます。

ぜひご覧ください。