久しぶりに映画を観ました。

大好きな映画館「シネマクレール」で鑑賞したのは

ガス・ヴァン・サント監督 ホアキン・フェニックス主演

『ドント・ウォーリー』です。

先に感想から言いうと、またまた今年のベスト更新!

といっても今年見た映画はどれも良くて、ベストとか決められない感じです。


この作品は実在した風刺マンガ家「ジョン・キャラハン」さんの伝記映画です。

交通事故によって四肢麻痺になった上に、アルコール依存症も抱えるキャラハン。彼が周囲の人たちの存在によって自分を見つめ直していく物語です。

僕は、自分でダメだと分かっていてもお酒に逃げてしまうキャラハンの弱さにすごく共感が持てました。

そして、アルコール依存症の更生プログラムに参加しながら、彼が自分を救うために始めるのが風刺マンガです。

ここにグッと来ました。

なぜならそのイラストが、ラフなんだけど非常に味のあるタッチで、そこに手描きの一言が添えてあるからです。

僕のイラストと同じなのです。

何もかも失って、思うように動かない手をふるわせながらゆっくりと描いていくキャラハンの姿に励まされました。


そしてこのキャラハンを演じるホアキン・フェニックスの演技が素晴らしかったです。

話が逸れますが、実はこの作品は、20年も前に俳優ロビン・ウィリアムスが映画化権を買い、彼自身が主演しようと進めていた企画だったようです。

しかしながらその企画は実現する事なく、ロビン・ウィリアムスは自殺してしまいました。

その後、この映画の権利を持っていた映画会社がガス・ヴァン・サントに依頼したそうです。

主演にホアキン・フェニックスを迎え、当初の脚本を大幅に書き直したため配給会社も変える事になり、やっとこの作品は完成したのです。

なのですが、僕はロビン・ウィリアムスが演じるキャラハンが想像できません。

それくらい完璧にホアキンが演じきっていたからです。

お酒に逃げ、どんどん落ちぶれていく佇まい。

事故に遭い、四肢麻痺になってどん底まで沈んでいく表情。

そこから少しずつ立ち直っていく姿。

それらの表現が凄くて、まるで演技しているというより、その人物そのもがスクリーン映っているかのような感じでした。

ホアキンであるということは、顔がアップで映った時くらいしか気づかないくらい別人でした。

僕は最近で言うと『her 世界でひとつの彼女』という映画のホアキンが強烈に印象に残っています。
これもなんの前情報もなく鑑賞して、最後に主演がホアキン・フェニックスと知ってびっくりした映画です。

僕だけかもしれないけど、
出る映画によって全く違った人物になってしまうので、たまに気づかなくなる俳優がいてその1人にホアキン・フェニックスがいます。

この「ドント・ウォーリー」に主演しているホアキンも今まで見た事がないホアキンでした。

 

もちろん彼だけでなく、他の登場人物もみんな凄かったです。

特にキャラハンが事故に遭うきっかけとなった人物を演じるジャック・ブラック。

彼はいろんな映画に出演しています(僕が好きなのはハイ・フィデリティという作品のジャック)。この作品では個人的に1番泣かせる役どころを見事に演じていました。

そして更生プログラムでキャラハンをサポートし続ける人物を演じるジョナ・ヒルも良かったです。

この作品はDVD買おうかなと少しだけ思いました。






あと、劇場で階段上る所で、彼女の腰に手をまわして「段差あるから」みたいな雰囲気出した男がいたのですが、蹴飛ばしてやりたかったです。